投資初心者には、株式投資がおすすめ

一般の個人が参加できる投資には、株式投資以外にも、不動産投資(アパート、マンション経営等)や、FX(外国為替証拠金取引)、債券投資(国債、社債など)など、いろいろな種類があります。

結論からいうと、これら多くの投資対象の中で、とくに“投資初心者”のみなさんには、株式投資が絶対おすすめ!です。 それは、株式投資には以下のような特徴があるからです。

(1)比較的少ない金額から投資が可能
(2)ネットやスマホで、家にいながら投資が可能
(3)情報入手がしやすく法制度などもしっかりしている
(4)国策として、NISAなどの有利な制度を用意している
(5)さまざまなスタイルでの投資が可能
(6)ある程度の高い利回りが狙える
(7)対象が身近で、夢がある

(1) 比較的少ない金額から投資が可能

不動産に投資をしようと思ったら、数百万円から、数千万円の資金が必要です。株式投資は、約5万円程度からと、他の投資商品に比べても、比較的少額からスタートすることが可能です。

たとえば、代表的な取引所である東京証券取引所では、約3400社の会社の株(銘柄)を買うことができますが、そのうち、5万円以下で購入できる株は、約500銘柄もあるのです(2014年7月現在)。

(2) ネットやスマホで、家にいながら投資が可能

株の売買注文は、証券会社を通じて行いますが、現在ではネット取引が主流であり、わざわざ店舗に出かける必要はありません。不動産投資であれば、多くの場合、現地や不動産会社に足を運んだりして体を動かす必要が生じますが、株式投資では、そう必要はありません。また、株式市場が開いている時間は昼間ですが、売買注文は夜間でも出すことができるので、昼間は仕事をしている人でも取組みやすいのが株式投資です。

(3) 情報入手がしやすく法制度などもしっかりしている

株式投資はFXなどと比べると、古くからの歴史があり、取り組んでいる人も多数います。さらに、「株式会社」という仕組み自体が、現代の資本主義経済のもっとも基本的な要素です。そのため、投資対象の情報を、初心者でも比較的簡単に入手することができます。また、投資のルールや投資家保護のルールなど、法制度もしっかり整備されているので、安心感があります。

(4) 国策として、NISAなどの有利な制度を用意している

(3)とも関連しますが、いまの日本政府は、国策として株式投資の活発化を推進しています(2014年8月現在)。そのために、利益が出ても確定申告をしなくてもいい簡易な納税方法が導入されたり、本来なら支払わなければならない税金がゼロになる「NISA」などの有利な制度を策定されたりしているのです。国の後押しを利用しない手はありません。

(5) さまざまなスタイルでの投資が可能

株式投資は、売買の差益で儲けることを狙った投資も、配当金を狙った投資もできます。企業がくれる「株主優待」を目当てに投資をする人も、最近はとても増えています。また、一日のうちで売買を終わらせる「デイトレード」や、1週間程度で売買を終わらせるという超短期売買から、数か月、あるいは数年単位の投資をする長期のやり方まで、投資期間も自由です。

投資する対象の選び方や、売買のタイミングなど、すべてにおいて、投資家それぞれのライフスタイルや好みに応じた、さまざまな投資方法が可能です。初心者は初心者なりの、上級者は上級者なりの、それぞれの経験やレベルにあったやり方での投資が可能なのが株式投資の特徴です。

(6) ある程度の高い利回りが狙える

たとえば、国債に投資をしても、利回りは1%前後程度です(2014年8月現在)。不動産(アパート、マンション)投資なら5%~8%程度が一般的です。それに比べて株式投資は10%以上の利回りを狙うことも、比較的容易です。せっかく投資をするなら、高い利回りを狙いたいですよね。ただし、株式投資で高いリターンが期待できる反面には、高いリスクがあります。できるだけリスクを取りたくないという方は、株式投資よりも、債券などで安全に運用することをおすすめします。

(7) 対象が身近で、夢がある

FXは、為替という抽象的なもの、不動産は、土地や建物といった無機質なものに投資をします。しかし株式投資が投資の対象とするのは、私たちの生活と切っても切れない「企業」というものです。

たとえば、自動車が好きなら自動車メーカー、ショッピングが好きならスーパーやデパート、映画が好きなら映画会社、といった具合に、趣味や生活と関連した企業に投資できるので、投資初心者でも投資対象に親近感がわきます。また、それらの企業が成長して大きくなっていくことと、自分の利益が直接結びつくので、とても夢があります。

以上のような理由により、投資初心者には、株式投資がぴったりなのです。