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かぶうささん

最長1週間のスイングトレードで毎月20万円の生活費を生み出す!

投資歴・実績
1年8カ月 約700万円
投資スタイル
数日から1週間程度のスイングトレード。ソフトバンク(9984)のみ長期保有
ハンドルネーム かぶうささん(女性) ブログ:http://ameblo.jp/morimaro0830/
職業 OL→2014年1月退職、2月より専業トレーダーに
投資歴 計 1年8カ月
2012年11月 ソフトバンクだけを売買
2013年11月 1年で約600万円の利益を出す
2014年  3月 会社を退職、専業トレーダーとなる
以後、毎月20万円の生活費を継続して捻出している

利用している証券会社

ライブスター證券 手数料が安く、OCO注文が使えて便利
>> ライブスター証券の公式サイト
楽天證券 iPhoneアプリは楽天証券(チャートが見やすい)
>> 楽天証券の公式サイト
カブドットコム証券 パソコンの投資ツールとしてカブドットコムのkabuステーション(テクニカル指標が充実していて、信用口座を開設すれば無料使用可) >> カブドットコム証券の公式サイト

ソフトバンク株×アベノミクスで脱OL

数年前に読んだ「金持ち父さん」のシリーズに感化されて投資に興味を持ったというかぶうささん。実は夫がかつて専業トレーダーで、株やFX、先物などの取引を行っていました。そのトレードは信用取引でレバレッジを最大限に効かせたもので、億単位の資金を動かすこともあるハイリスク・ハイリターンなものでした。かぶうささんはその間、派遣社員として働き、家計を支えていました。

その後、夫も仕事を始め夫婦共働きとなり、ソフトバンク株を長期保有したままの状態が続きました。かぶうささんも正社員となり、今まで以上に仕事と家庭の両立の難しさに直面したのです。

そこで、この状況を打開するには投資しかないと一念発起。アベノミクスで市場が沸いた2013年に利益を得られたことをきっかけに会社を辞め、主婦として家事をこなしながらトレードを行うようになりました。

【かぶうささん】
はじめて買った株はライブドアでした。いわゆるライブドアショックの前で、お小遣いで買える額だったので試しに買ってみました。しかしたちまち半値以下になってしまいすぐに売りました。それから数年間は、株から離れていました。ちょうど夫が専業トレーダーをしていた頃です。

2012年11月からソフトバンクだけを売買して、1年間で約600万円の利益を出すことができました。ちょうどアベノミクスの恩恵に乗っかることができて、運がよかった部分も大きいと思います。この成功を受けて2014年3月末をもって退職し、専業主婦になりました。

これまでの10年間は子育てと家事をしながら会社に勤めていました。仕事も忙しく、残業は当たり前で、やっとのことで帰宅すると家事が残っているような状態です。いつの間にか、自分の理想とする生き方から離れてしまっていたのです。

家族とくつろいで過ごす時間や、季節の移ろいを楽しむような生活を送るべく、株式投資を改めてスタートさせた、というところです。

毎月家計に20万円入れるための銘柄選び

かぶうささんの目標は「毎月20万円の生活費を家に入れる」こと。2013年10月からこれを実践していて、2014年6月までに180万円を生活費として株から捻出しました。
ブログには毎日のトレード結果や月末の収支が記載されています。

・2014年4月 +19.5万円
・2014年5月 +38.6万円
・2014年6月 +18.1万円

4月と6月は20万円には達していないものの、トータルで見ればおおよそ20万円ずつ家計に入れることができるだけの利益を上げることができています。

【かぶうささん】
退職前は仕事が忙しかったのでスイングトレード(*数日から1週間程度株を保有して売却するトレード方法)をしていました。退職後はデイトレード(*1日のうちに株を保有して売却するトレード方法)を試したこともあったのですが、デイトレードに比べたらスイングトレードのほうがゆったりと投資できるので、今はスイングトレードを進めています。

早ければ注文したその日に手じまい(*保有している株を売って現金化)することもありますが、最大で1週間程度は保有して待つスタイルにしています。ルールは単純で、買値(*株を買った価格)よりも2%低い価格に逆指値(*ここでは、株価が下落して指定した価格以下になったら売る注文)を入れて損失を限定することと、チャートの形が崩れたらすぐに撤退するということの2つです。

かぶうささんの見ている「チャートの形」

(1)各銘柄の週足を見て、日経平均株価より上昇している銘柄や、日経平均株価は下落しているのに値上がりしている銘柄を選ぶ

週足とは、チャートに描かれた1本のローソク足が1週間分の値動きを表しているチャートのこと。かぶうささんは日経平均株価の週足と、各銘柄の週足を見比べて、日経平均株価の値上がりよりも大きく動いている銘柄や、日経平均株価の下落時に値上がりしている銘柄を選ぶ。

日経平均株価は東証1部上場企業のなかから各分野を代表する225銘柄を選びだし、その値動きをもとに算出している。これよりも好成績な銘柄には人々の注目が集まりやすく、売買が多くなるため、値動きも大きくなると考えられる。

日経平均株価(週足)
好調な企業の株価(週足・例)

(2)ボリンジャーバンドを見て、ボラティリティの高い銘柄を選ぶ

ボリンジャーバンドとは、チャートの移動平均線の上下に、値動きの幅を示すσ(シグマ)の線を追加したもの。株価はほぼ96%の確率で、一番上の線(2σ)と一番下の線(-2σ)の間に収まるといわれている。

かぶうささんはボリンジャーバンドの広がりが大きくなっているかを調べる。広がりが大きいほど値動きが激しく、値動きが激しいほど短期間で利益を出せる可能性があると考えられる。

かぶうささんの見ている「チャートの形」

(3)週足のRCI・日足のRCIを見て、ともに上昇している銘柄を選ぶ

RCIは株が買われすぎ・売られすぎの状況にあるかを測る指標で、通常-100%~100%の間で表示される。100%に近づくほど割高(買われすぎ)、-100%に近づくほど割安(売られ過ぎ)といわれる。

かぶうささんは週足のRCIの長期線が80%以上で横ばいに近い状態で安定している(長期的に上昇トレンド)銘柄で、かつ日足のRCIの短期線と長期線が両方とも上昇しているか(短期的にも上昇トレンドか)を見る。特に高値更新をする可能性がある場合には積極的に投資する。

ソフトバンク(9984)日足チャート
ソフトバンク(9984)週足チャート

(4)出来高が極端に低い銘柄は損切りのときに困るので除外

株は買いたい人と売りたい人がいてはじめて売買が成り立つ。売買の成立した株の数のことを出来高という。全銘柄の出来高は毎日発表されており、なかにはそれをランキング形式で見られるサイトもある。

かぶうささんは出来高が極端に低い銘柄を除外する。なぜなら、損切りをしたいときに「株を買いたい」という人が現れずに、株価だけがどんどん下がっていくことを避けたいからだ。

(5)信用倍率が低い銘柄を選ぶ

信用倍率とは、(信用取引によって買われている株÷信用取引によって売られている株)という計算式で表される倍率。現物取引で買った株はいつまで持とうが本人の自由だが、信用取引で買った株は、基本的に6カ月以内に売らなければいけない(信用取引で株を売った場合も、6カ月以内に買い戻さなければいけない)。

そのため、信用取引の買いが多いと将来売りが増えることになって株価が下がり、売りが多いと将来買いが増えることになって株価が上がると考えられる。

かぶうささんは信用倍率の低い(=買いより売りのほうが多い)銘柄を選ぶ。株価が上昇すればするほど、信用売りをしている人は損失が増えるので苦しくなる。そうして、苦しくなった人が損切りのために株を投げ出すと、一般的に株価は上がる。

リスク・リワード比が高ければ儲かるはず!

毎朝、監視している約40銘柄で、上に掲げた条件にあてはまる株を探します。その上で、取引できそうな銘柄があれば買い注文を入れますし、なければ無理して売買しません。

また同時に、リスク・リワード比の考え方も取り入れています。

リスク・リワード比とは、取引1回ごとのリスク(損失)とリワード(利益)を比で表したもの。かぶうささんは「-2%:+4%」と目標設定しています。
1回の取引の損失は必ず2%、利益は必ず4%をメドに、というルールをきちんと設定しておくことで、無理なトレードをせずにトータルで利益がでるよう、計算しているのです。

【かぶうささん】
チャートの形のルールにしても、リスク・リワード比のルールにしても、きちんと守っていくことは本当に難しいです。つい欲をかいて、『まだ上がる』『きっと元に戻る』などとやってしまうと、損失が膨らむ原因になってしまいます。

ルールに従った結果、利益を逃してしまったり、逆に損失を確定してしまったりすることがありますが、それはそれでいいトレードだったと思うようにしています。もちろん相場状況も刻々と変化するので、ルールどおりでは稼げなくなったときは、ルール自体を見直していきます。

投資をはじめるなら、「自分の手法」に自信を持って

投資家のブログやツイッターなどで情報収集するというかぶうささん。しかし、それらを見て、真似して儲けることはできないし、真似しようとも考えていません。

【かぶうささん】
信用取引でデイトレをしたり、株主優待を極めたり、IPO投資を実践したりと、ひとくちで投資家といってもいろいろな人がいて本当にすごいと思います。それが私にもできれば取引の手法ももう少し広げられるのかもしれませんが、おそらく真似はできないでしょう。

自分の性格や生活スタイルに合うような投資こそが一番です。私は、もしこれから株式投資をはじめるとしても、今と似たような投資に行きつくのではないかと思っています。ぜひ、自分で決めた取引手法に自信を持って、挑戦してもらいたいですね。

かぶうささんが主に利用している証券会社

利用している証券会社
ライブスター證券
手数料が安く、OCO注文が使えて便利
>> ライブスター証券の公式サイト
利用期間 約1年8カ月
その他の利用中証券会社(1)
楽天證券
iPhoneアプリは楽天証券(チャートが見やすい)
>> 楽天証券の公式サイト
その他の利用中証券会社(2)
カブドットコム証券
パソコンの投資ツールとしてカブドットコムのkabuステーション(テクニカル指標が充実していて、信用口座を開設すれば無料使用可)  >> カブドットコム証券の公式サイト

かぶうささんの投資スタイル

投資スタイル 数日から1週間程度のスイングトレード
ソフトバンク(9984)のみ長期保有
投資歴 1年8カ月 *2014年6月現在
上記の投資歴で出した利益 約700万円
はじめて買った株 銘柄名:ライブドア
購入した金額:3万円くらい
結果:半値になった
投資情報で参考にしている媒体 TOKYO MX 東京マーケットワイド
銘柄選びで意識していること チャートの形が取引に適したものになっていること

投資家インタビュー一覧