ページのまとめ
  • 株式投資はギャンブルとはちがう
  • 1つ目の理由は、対象が成長して全員が儲けることのできる可能性があること
  • 2つ目の理由は、研究や努力によって勝率を上げられること

株式投資と競馬はどう違う?

株式投資では、投資したお金が減ることがあります。リスクがあるのです。そのため、「株はギャンブルでしょ」「宝くじと同じようなもの」と思っている方もいます。しかし、株とギャンブルや宝くじとはまったく違います。

・ギャンブル=全員が出したお金を、勝った人が総取りする。全体で見れば、全員が負ける
・株式投資=対象が成長することで、全員が儲かる可能性がある

まず、競馬や競輪、あるいはパチンコなどのギャンブルと、株式投資の違いを考えてみましょう。

ギャンブルというのは参加者が出し合ったお金を、参加者同士で奪い合い、勝った人がすべてをもらえるという仕組みです。たとえば、100人が1万円ずつ掛け金を出して、勝った1人が100万円をもらえる、ということです。このときに、参加者が出したお金(掛け金)の総額が増えるということは、ありえません。

一方、株式投資が投資する対象は企業です。企業は、事業活動を通じて富を生み出し、利益を得ます。そしてその利益の一部を「配当金」などの形で投資家に還元するのです。たとえば100人の人が1万円でA社の株を買うとします。A社が配当金を出せば、配当金によって全員が儲かります。

もちろん、A社の株が値下がりすれば、損をする可能性はあります。しかし値上がりしたときに売れば、儲かる可能性もあります。

つまり、投資とギャンブルの大きな違いは、対象が富を生んで成長するかどうか、という点です。株式投資は、事業を通じて富を生み出し、成長する(可能性のある)企業に投資するものですから、全体として見た場合に、「投資した人全員のお金が増える可能性がある」のです。

株式投資と宝くじはどう違う?

今度は、宝くじと株式投資を比べてみましょう。

  • 宝くじ=勉強や練習によって勝率を上げることができない
  • 株式投資=勉強したり、練習したりして技術を身に付け、上手になれば儲けを増やすことができる

宝くじは結果が完全に「運まかせ」です。勉強したり練習したりといった努力によって、当たる確率を上げることはできません。

一方、投資は結果が自分の努力、つまり勉強や練習によって変わってくるものだという点が、両者の根本的な違いです。

どんな努力をすればいいのかは、先輩に学べる

株式投資をどう学んでどの練習すればいいのかということについては、本サイトの「実践編」全般で詳しく説明していきますので、そちらを参照していただきたいのですが、その具体例として、本サイトでは後半で、実際に儲けている5人の投資家へのインタビュー記事を掲載しています。

5人の投資スタイルは、さまざまですが、共通しているのはそれぞれ自分なりに研究や努力を重ねて、成功への道を歩んでいる点です。

たとえば、デイトレードの投資スタイルを取っているぽんすけさんや、最長1週間のスイングトレードをしているかぶうささんは、チャートの読み方や売買タイミング(テクニカル分析)を磨くための努力をしています。

また、岡本さん立川さんは、企業の財務諸表やそれをまとめた『会社四季報』などを読み込んで、業績や財務の分析(ファンダメンタルズ分析)から、投資の勝率を上げています。

さらに、野村さんは、企業の事業展開を予想し、ニュースを日々チェックすることで、大きな利益に結びつけています。

このように、スタイルはそれぞれ異なりますが、自分の得意な手法を作り、日々の努力によって勝率を上げていけるところが、宝くじなどの「運任せのギャンブル」にはない、株式投資の魅力なのです。

これは逆に言うと、「研究や練習などの努力が嫌い」「まったく勉強などしたくない」、という人は、株式投資には向いてない、ということでもあります。そういう方が株式投資をしても、損をしておしまいになる可能性が高いと思われます。

人それぞれ、向き不向きがあることは仕方ありません。もし自分が株式投資に向いてないと思う方は、他の方法を考えた方がいいでしょう。