ページのまとめ
  • 株を買うためには証券会社に口座を開かなければならない
  • 証券会社はネット証券と店舗証券の2種類に大別できる
  • 証券会社に預けたお金や株は、さまざまな方法で守られている

証券会社にはネット証券と店舗証券の2種類がある

株式投資をするには、まず証券会社に取引口座(証券口座)を開く必要があります。銀行で預金をするには、預金口座を開かなければならないのと、同じですね。

そして銀行にもいろいろ種類があるように、証券会社にも種類があります。営業の形態からは、オンラインのみで営業しているインターネット専業証券(以下、ネット証券)と、店舗を持って営業している店舗型証券(以下、店舗証券)にわけられます。

  • ネット証券:ネットでのみ営業。店舗を持たないことから低コストで営業できるため、売買手数料などが安い
  • 店舗証券:ネット証券が登場する前から営業している会社がほとんど。ネットコースを併用している場合も多い。ネット証券に比べると、売買手数料は高い
<ネット証券と店舗証券のメリット、デメリット>
  ネット証券 店舗証券
メリット ・売買委託手数料などが安い
・深夜や早朝でも売買注文を出せる
・独自のサービスや商品が多い
・対面で営業担当者に相談できる
・店舗で開くセミナーなどを頻繁に開催して情報発信している
デメリット ネットのシステムトラブルなどが発生すると、利用できなくなる。 ・売買委託手数料が高い。
・口座管理料がかかる場合がある。
代表的
証券会社
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
GMOクリック証券
カブドットコム証券
野村證券
SMBC日興コーディアル証券
大和証券

これから株式投資を始める人には、投資コストが低いなど、多くのメリットを持つネット証券がお勧めです。ただし、店舗証券が絶対ダメだというわけではありません。以下のような人は、店舗証券を選択肢に入れてもいいでしょう。

<こんな人は店舗型証券も選択肢に>
  • インターネットの操作が苦手
  • 多少高い手数料を支払っても、直接、営業担当者に相談しながら投資をしたい
  • なおかつ、家や会社の近所に証券会社の店舗がある

証券会社が倒産したらどうなるの?

ところで、証券会社を選ぶ際に、「万一、この会社が倒産したら、私が預けている株やお金はどうなっちゃうのかな?」と考えるかもしれません。そういう風に「万一」を考える慎重な姿勢は、投資をする上で大切なことです。

その点について、証券会社を規制する「金融商品取引法」という法律により、顧客(私たち)が預けている資産(株や預り金など)は、証券会社自身の資産とは別に、信託銀行で管理することになっています。これを「分別管理」といいます。したがって、証券会社の経営が厳しくなったとしても、それとは別に資産は管理されており、安心ができます。

二重の備えがあり、さらに安心できる

さらに、もしなんらかの事情(不正があったりなど)で証券会社から顧客への資産の返還がスムーズに行われない場合、日本投資者保護基金という団体が、証券会社に代わって原則として1000万円までは補償してくれます。

したがって、どの証券会社を選んだとしても、私たちが預けた資産が返ってこないという事態は、まず考えられません。どんな証券会社でも安心して利用できるのです。