株式投資に不安を感じる理由

株式投資に関心を持ち、「始めてみようかな…」と思っても、ちょっと不安だったり、疑問があったりしてなかなか踏み出せない、という方は多いものです。

「株式投資」については、学校では教えてくれませんし、周りにたまたま詳しい人でもいなければ具体的なことはわからないでしょう。そのため、多くの人がばくぜんとしたイメージ--「儲かることもありそうだけど、大きく損をすることもあるギャンブル」「とても難しくて、素人には近づけなさそう」--といったイメージだけでとらえているものです。

しかし、株式投資は決して危険なギャンブルでもなければ、専門家だけしか扱えないものでもありません。多くの人が豊かな人生を送るために役立つ「ツール(道具)」となりうるものなのです。

そこで本サイトの最初では、株式投資についてよくある不安や心配、疑問にお答えしたいと思います。代表的なのは、たとえば次のようなことです。

(1)株式投資って難しくて、専門家とかセミプロじゃないとできないでしょう?お金がたくさんないとできないでしょう?
(2)株式投資より、今はFXとか、他の投資の方が儲かるんじゃない?
(3)株式投資はギャンブルみたいに、一か八かの勝負でしょう?
(4)あっという間に、お金がなくなることもあるんでしょう?
(5)投資よりも、副業とかアルバイトをした方が儲かるんじゃない?
(6)すごく勉強して、経済に詳しくならないと始められないでしょう?
(7)金融機関のプロの投資家には、個人は勝てないでしょう?

実は、これらの疑問や不安は、ほとんどが誤解であり、杞憂なのです。
それらのポイントについて、簡単にご説明します。

(1) 株式投資って、お金がたくさんないとできないでしょう

→株の購入価格は銘柄によっても異なります。もっとも株価の低い銘柄であれば、最低1万円程度から買うことができます。ただし、投資資金が1万円しかないのでは、選択の余地が狭くなりすぎます。目安として、最初は、最低5万円の資金を用意すれば株式投資がスタートできるでしょう。

(2) 株式投資はギャンブルみたいに、一か八かの勝負でしょう?

→株は、企業の成長に投資して、じっくりと株価が上がるのを待つものです。一か八かのギャンブルではありません。ただし、短い期間の売買では、ギャンブルのようなやり方になることもあります。

(3) あっという間に、お金がなくなることもあるんでしょう?

→理屈の上の可能性では、そういうときもあります。株は企業が発行しているものなので、もしその企業が倒産したり、倒産の危機に陥ったりした場合、一気に株が値下がりしてしまうことがあるからです。ただし、しっかりとした研究をしていれば、そういう危険な銘柄は、ほとんどの場合、事前に排除でき、避けることができます。

(4) 投資よりも、副業とかアルバイトをした方が儲かるんじゃない?

→これは、人によって異なりますね。短時間で効率よく稼げるような特殊な技能を持っている方なら当てはまるかもしれません。しかしそうではない場合、投資の方が効率のよいことが多いのです。それは投資にはレバレッジが効くからです。

ただし、「これは楽して稼げる」ということを意味するわけではありません。やはり、継続的にしっかり利益を出していくには、相応の努力が必要であり、「なんの努力もしないでただ楽してお金を稼ぎたい」という人には、株式投資は向いていません。

(5) すごく勉強して、経済に詳しくならないと始められないでしょう?

→株式投資に勉強が必要なことは事実です。体を動かさずにお金を稼ぐためには、知識や情報を使うしかありません。しかし、株式投資に必要な基本の知識は意外と限られており、一般のビジネスパーソンが常識として持っている経済知識に、若干のプラスアルファをした程度です。ただし、経済や企業はつねに動いて変化しているので、日々研究を重ねて情報をアップデートしていく努力は必要です。

(6) 金融機関のプロの投資家には、個人は勝てないでしょう?

→たしかに、金融機関で投資を担当するプロの投資家(機関投資家)は、簡単に多くの情報を集められたり、それが仕事なのですから、日中ずっと相場を見たり、研究できるというメリットがあります。しかし、その反面、プロであるが故の、さまざまな足かせ(社内規則など)があります。たとえば、プロは半年、1年といった単位で必ず成果が求められます。どんなに相場の状況が悪い時でも必ず投資をし続けなければならないのです。

一方、個人にはそんな制限はありません。相場の状況がしばらく悪そう(しばらく下げそう)だと思ったら、半年でも、1年でも投資を休めばいいのです(あとで詳しく述べますが、相場の大きな波に乗るというのがもっとも簡単な投資方法のひとつです)。

このように、個人投資家は、決して素人だからプロには勝てないということはなく、機関投資家よりも有利な面もあるのです。

(7) 不安を解消し、株式投資をはじめよう

上では、簡単に要点をまとめましたが、次の項目から、それぞれを詳しく説明してきます。
ぜひそれを読み、株式投資に関する不安を解消し、実際の株式投資をスタートしていただければと思います。